前回の記事の補足となりますが、結構需要がありそうなので紹介しておきます。
WordPressで出力される記事を、全てHTML化してしまう便利なプラグインを、前回の紹介で少し触れました。
■Make cache
純国産の静的HTML出力プラグイン
色々なキャッシュ化プラグインを試しましたが、やっぱり静的なHTMLで出力したこのプラグインを実装した際が、一番読み込みが早くなりました。ただし、弱点もありまして、
1、動的な処理が出来なくなる
└例えばレコメンド機能(この記事を見た人はこの記事も見ています)や、記事のランキング機能等
2、再構築しないと、全てのページのサイドナビやヘッダー等を変更した際、最新状態を表示できない
3、セーフモードで稼動するサーバーでは注意が必要
等があげられます。特に動的な処理で弱くなってしまうので、その手のプラグインを使っている際は注意が必要です。
もう一つ、 3番目のセーフモードで稼動するサーバーでは注意が必要、の部分ですが、Xrea(コアサーバー)等の、PHPがセーフモードで動く場合、静的なHTMLを出力する際に生成されるフォルダの所有者が、全て「apache」となってしまい、削除やパーミッションの変更が出来なくなってしまいます。これは、Xreaであれば、サーバーに実装されているツールで「所有者の変更」を行なえば、サーバー管理者の権限で所有者が変更されるのですが、フォルダが生成される度にこの処理を行う必要があり、現実的ではありません。
そこでの対応策が、PHPファイルをCGIモードで動かす方法です。以下の記述を、ドキュメントルート(Wordpressを置いてある階層)に設置した.htaccessの中に書き込みます。
※ドキュメントルートの事が良く分からない!という場合は、サーバーのディレクトリのトップに.htaccessを置いてもOKです。
追記:ドキュメントルートにおいてしまうと、Feedの生成が正しくされなかったりといった問題が確認されました。/wp-admin/への.htaccessの記述にしておいたほうが良いです。すみません。
AddHandler application/x-httpd-phpcgi .php
これだけ。この記述を入れますと、詳しく説明すると大変なので省きますが、先ほど述べた問題の、所有者がapache権限になってしまう問題を回避することができます。
ただ、デメリットもありまして、PHPをCGIで動かすことになりますので、処理能力が落ちます。PHPよりもCGIのほうがサーバーに負荷がかかるためです。もう一つ、ECキューブの設置の際にも問題が発生しますが、詳細は以下のサイト様が詳しいです。
XREAでEC CUBEを動作させるときにsafe_modeの制限を回避する方法
以上の方法で、Xrea(コアサーバー)の環境下で、静的HTMLの出力が可能になります。記事数が多くなりすぎて、読み込み速度が落ちてしまったサイトで適応すれば、劇的に早くなる可能性もありますので、是非お試し下さい。
※追記:もう一つ、静的なHTMLを出力するプラグインをご紹介します。
こちらは海外の方が開発したもので、今のところ日本語化ファイルも無いみたいですが、こちらのプラグインの方が細かく項目を設定することができます。
■Really Static
http://wordpress.org/extend/plugins/really-static/
参考サイト:
WordPress に Really Static プラグインをインストール
Really Static プラグインの問題点